きおろし きもの教室  

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再開の第一歩

きものの教室が再開して、今日まず一回目の授業をしました。

この方はお休みすることなく順調に勉強を進められて、春先に初等科を卒業する予定だったのですが、

新コロナウィルスの影響で4月から教室が休校に入ってしまったために、

修了試験を目前に宙ぶらりん状態になってしまったのでした。

 

どんな勉強も間が空くと忘れてしまいますよね。

その上「暑いのは苦手なんです」とおっしゃっていました。「だから私、夏は着物を着ません」とも。

初等科の最後は「留袖を15分以内に着る」です。

季節はすっかり夏のような暑さになってきました。

着物を着るだけでも汗だくになるのに、袷の留袖に袋帯の二重太鼓で練習です。

ちょっと心配していました。

 

「ピンポ~ン」

授業の日、予定時刻より少し早くドアホンが鳴りました。

「はーい」と出てみると、そこに着物姿の美しい女性が。

この暑さの中、なんと着物を着ていらしたんです。

最後の授業でお会いしたときはまだ袷の季節でしたが、

今日は淡いクリーム色の単衣の着物に黒地の博多織の半幅帯を締めていらっしゃいました。今の季節にピッタリのステキなコーディネイトです。

着物が着たくて購入されたんだそうですよ。

「暑いから着たくない」などと言っていても、なんだか着てみたくなったのは

もう既に着物の虜になっている証拠なんですのよ、うふふ。

 

授業の方は、休校の間もしっかり自宅練習が出来ていたのでしょう。

ほとんど手が止まることなく、留袖を着ることが出来ました。

時間も十分です。

 

久しぶりの留袖の重さにだけ少し戸惑われていたようでしたが、

今日指摘したところをもう少し練習されれば、予定より早く試験に臨めそうです。

 

早く合格出来たら、残りの授業はお好きな勉強をしましょうね。

 

 

遂に再開です

今週に入り、千葉県でも緊急事態宣言が解除されました。

まだ先は見えなくて安心できませんが、ひとまず良かったですね。

皆さまも、ご自身の様々な活動の再開を心待ちにされていたことでしょう。

 

市内の小中学校も再開されたようです。

朝ランドセルを背負った子供たちの姿を目にするのは、とても嬉しいことですね。

印西市では6月2日が小学校の入学式。

新一年生も、やっと新らしいランドセルが背負えます。

けれどしばらくは分散登校で、状況を見極めながら進めて行くということのようです。

 

こちらのきもの教室も再開しました。

教室再開を在籍の生徒さんたちにお知らせすると、直ぐに授業の希望日の連絡がきました。

こちらも新型コロナウィルスへの感染対策を講じた上で授業を行ないます。

 

ところで、しばらく着物を着ない内に、単衣の季節になりました。

緊急事態宣言も解除されたので、まとめてあった袷の着物をクリーニングに出そうと、いつものお願いしている呉服店に持って行きました。私の持参した着物をチェックしながらお店の方が、

「この春は、折角着物を誂えても、着る機会を逃してしまったお客様がたくさんいらしたんですよ」と。

そうですね。卒業式・入学式などのために、お着物を誂えた方がたくさんいらしたことでしょう。

 

入学式の時期もすっかりずれてしまい、もう袷では暑い季節になってしまいました。

せっかく誂えたのですから、また別の機会に是非着ていただきたいと思います。

 

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やっと出来上がりました

「STAY HOME」期間中にと、色々な針仕事をしていますが、

数年前から作りたいと思っていた「手作り手提げ」に、いよいよ取り掛かりました。

 

生地は、叔母から貰って着ていた大島紬。

古いもので生地が傷んでしまい着物として着られなくなったので、何かに作り直したいと思っていました。

まず思い浮かんだのが、手提げを作ること。

手提げならそれ程難しくなく、私にも出来そうで。

 

随分前に着なくなっていましたが、「もう着ないから」と洗いにも出さなかったので、まずはほどいて洗いました。

大島紬は雨コートにもするくらいですから、他のちりめんなどと比べると縮みにくいです。

もっとも、着物に仕立て替えるわけではないので、多少縮んでもOKということで、食器用洗剤で洗ってみました。

さっぱりと綺麗になりました。

(着物として着る方は、自宅で洗わない方が安心です)

 

作り方は、ネットのあっちのサイト、こっちのサイト・・など3つくらいを参考にして、自分のアタマの中で合体。

こんななんちゃって型紙を作って作業を始めました。

とにかく、考えながら縫い進みます。

 

口の部分の裏地は、ちょっと可愛い生地にしました。

持ち手だけ購入。

普通は表地と裏地の間に接着芯を使うと思いますが、

大島紬は薄いので、家にあった帯芯を入れました。



 

 

 

日頃は、縫い物を広げて作業する気持ちの余裕が無いということなのかも知れませんね。

今回のように集中すれば、洗うところから数えても

3日程で出来ました。

けっこう気に入った出来栄えです。

着物を着た日に、持ち歩きたいと思います。


特別展「きもの KIMONO」

今年の春4月14日から、東京国立博物館で特別展「きもの KIMONO」が開催される予定でした。

この展示会の情報は年明け早々に耳にしていましたが、今までにない大規模な「きもの展」ということで、

とても楽しみにしていました。

春先の朝日新聞に掲載された紹介記事
春先の朝日新聞に掲載された紹介記事

講演会やイベント、また「IKKO ビューティートーク・プレミアムナイト鑑賞券」などの企画前売りチケットなども販売されていましたから、既にチケットを購入されて楽しみにしていた方もいらしたことでしょう。

こちらの教室でも、「着物を着て行きましょうね」と生徒さんたちと話していました。

 

東京国立博物館は、どんな展示会でも混みあっています。

まして今回の「KIMONO展」は相当な混雑が予想されますから、

開催延期は仕方無いですね。

開催される日を楽しみに、ご興味のある方はこちらをどうぞ。

 ⇒ https://kimonoten2020.exhibit.jp/

おそらくこの展示会に合わせて、ということだったのだと思いますが、

新潮社から出ている「芸術新潮」という雑誌の5月号が、

「きものみち」という着物の特集号になっています。

発売はたしか4/24でしたが、数日後にネットで購入しようとしたところ、

何処にも在庫が無い状態でした。

興味を持った方が大勢いらしたのかも知れませんね。

おそらく増刷されるだろうと思い、しばらく待つことにしました。

予想通りその後入荷され、先日やっと手元に届いて読むことが出来ました。

 

特集号の内容は多岐に渡っていますが、

きもの通で知られる檀ふみさんが、白生地の生産地で知られる丹後を訪ねる特集

などは、面白く読みました。

写真がたくさん載っていますし、着物初心者の方にも楽しく読んでいただけると思います。

 

この展示会だけではありませんが、しばらく展示会に行っていません。

そろそろ美しいもの、心に染みるもの・・・に出会って感動する喜びを取り戻したいですね。

そんな生活が、一日も早く戻って来ますように。

 

 

青楓

新緑が美しい季節になってきました。

あまり出歩けない今の状況ですが、

それでも買い物などのちょっとした外出の際に、

目に飛び込んでくる新緑の美しさに初夏の近いことを感じます。

 

ところで、私は今頃から使える青楓の意匠が大好き。

青楓の意匠は着物や帯にもありますが、

お茶道具にもよく使われます。

爽やかな初夏の風が吹いていくようですね。

 

下の写真は、裏千家の会報誌「淡交タイムス」の今月号にちょうど掲載されていたお茶椀です。

今の季節にぴったり。

こんなお茶椀で、お茶をいただきたいです。

青楓絵茶碗/田中正一作
青楓絵茶碗/田中正一作

 

話は変わりますが、誰でも「夏も近づく八十八夜~♪」という唱歌を耳にしたことがあると思います。

この歌のタイトルは「茶摘み」。

歌詞の中の「八十八夜」というのは「立春から数えて八十八日目」ということで、今年は5月1日だったそうですよ。

  1番 夏も近づく八十八夜 

      野にも山にも若葉が茂る   

                  あれに見えるは 茶摘じゃないか   

               茜襷(あかねだすき)に菅(すげ)の笠              

 2番    日和つづきの今日此の頃を

                心のどかに摘みつつ歌ふ

                摘めよ摘め摘め 摘まねばならぬ

                摘まにや日本の茶にならぬ


今頃の季節、今年の一番茶が摘み取られているというワケですね。

でもお抹茶の新茶をいただけるのは11月。

お抹茶は摘み取られてから様々な加工がされ、その後涼しい所で半年ほど保管されます。

そして11月にやっといただくことが出来ますが、これが茶人の正月と言われる「口切り」です。

 

その頃には、今のこの事態も終息していることを祈ります。