少し前に、17歳の高校生・川崎レナさんが国際こども平和賞を受賞したというニュースがありました。国際子ども平和賞というのはノーベル平和賞を受賞したパキスタンのマララ・ユスフザイさんや、スウェーデンのグレタ・トゥンベリさんも受賞した賞。川崎さんは、若者の声が地元の政治家に届くように様々な活動をされていることが評価されました。
そんな川崎さんが授賞式で着ていたのが真っ赤な振袖。
お母さまが成人式で着られたものだそうですが、「日本の伝統衣装で、このような賞を受賞するのが夢だった」とお話しされました。
国際的に活躍される若い方から着物についてこんな話を聞けるのは、
とても嬉しいことだと思いました。
話は変わりますが、こちらの着物教室の中等科に通われている生徒さんが夏ごろにおめでたがわかり、残すところ修了試験だけだったのですが、長期休暇に入られていました。
「体調が落ち着いたので、試験を受けたいです」と最近連絡があって、先日久しぶりに顔を見せて下さいました。
お元気そうだし、赤ちゃんの方は順調とのことで、ひとまず安心。
中等科の最後の試験は留袖の着付けになりますが、
久しぶりに手にする留袖はかなり重かったようです。
「なんかお腹の赤ちゃんと一緒に着つけをしている感じなんです」と。
生まれて少し大きくなったら、ママの試験の日の話も聞いてね。
以前から着つけは綺麗に出来る方でしたので、思い出してもらえれば大丈夫と思っていましたが、なにせお腹が重たいですから動作はどうしてもゆっくりになります。
ご本人も「時間内に出来るかなあ~」と心配そうでしたが、きっと大丈夫。
あと一回ですから、どうか無理をせずに、無事に合格されますように。
もう一人、初等科に通われている方は、来月歌舞伎座の團十郎襲名披露公演にお母さまと着物でお出掛けする予定があるそうです。
授業では、袋帯の二重太鼓の勉強が始まったばかり。
歌舞伎座には着物を着慣れた方々が大勢いらしているでしょうから、
着物を着て行くのも勇気が要りますね。
それでもご本人はその日を楽しみにしていらっしゃるご様子。
実際に着物を着る予定があると着付けも上達するでしょうから、
歌舞伎座行きはなかなか良い目標ですね。
こちらも頑張って欲しいです。