叔母から着物を譲られました。大島紬と紅型調の着物です。
どちらも好きな柄で、一目見て是非着たいと思いました。
生地は気に入っても、叔母の体型と私の体型はまるで違いますから、仕立て直しをしなければなりません。
私にとっての着物の駆け込み寺である、以前からお世話になっている和裁の先生のところに相談に行きました。
赤のラインの入った大島紬の方は、
裄は何とか出そうですが、丈がどうしても足りません。
結局おはしょりで見えなくなるところに、ハギが入ることになりました。
背の高い私が着るために、胴回りの後ろと下前の両方にハギが入りましたが、
着てしまうと外からはわかりません。
私はこの大島紬の柄がとても気に入って、たくさん袖を通したいと思いました。
譲られた際は袷でしたが、最近の温暖化で単衣の時期が長くなってきています。
思い切って単衣に仕立てていただきました。
仕立て上がって早速着てみると、軽くてとってもステキ。
改めて「仕立て直し」はすごい技術だと思いました。
もう一つの紅型調の着物は、母の着物を仕立て直しした同じような紅型調の着物があり、どうしようかと考えました。
先生に相談すると「羽織にすれば?」とのアイデアで、「いいかも!」と思い、羽織に姿を変えることになりました。
こちらは裄が少し足らず、寸法を出すために袖がやはり接いであるのですが、柄が細かいのでちょっとわかりませんよね。
もう一つ、父の大島紬を仕立て直して着ていたものが、お尻の辺りの生地が弱ってきました。
もともと男物なので紺一色の無地ですが、軽くてとても気に入って着ていた着物です。
何とか着続けたいと、こちらも先生にご相談。
仕立て替えには前後をひっくり返したり、裏表を取り換えたり、色々な方法がありますが、
着物の寸法をあちこち計っていた先生が、「何とかなるわね」。
ありがとうございます!
この着物も生き返って、また袷の季節に袖を通せそうです。