きものカルチャーの授業では、初等科・中等科それぞれに直接反物に触れて勉強をしていただける講義があります。
基本的に初等科では着物に関する染織の技術を、
中等科では反物の基本・白生地の種類について、お勉強していただきます。
昨日は中等科の生徒さんの授業で恵比寿本校まで足を運びました。
こちらの教室には反物は置いてないので、色々な反物が置いてある本校まで行って勉強していただくワケです。
中等科は自装での授業が推奨されていますので、「暑い中で着物を着るっていうのもやってみたい!」とおっしゃって、
ステキな夏大島を着ていらっしゃいました。
染の着物には様々な模様が描かれていますが、よく見ると着物の生地自体に模様が織られていることがあります。
この多くが紋意匠ちりめんと呼ばれる生地です。
柄の無い色無地の着物を誂えるときには、自分がどんな時に着たいのかをよく考えて、この反物に織られた地紋の柄を慎重に選ぶ必要があります。
また同じ色でも、生地によっては染めた後に色が沈んで落ち着いて見えたり、逆に光沢があってキラキラと輝いて見えたり・・と様々ですから、一口に色無地を誂えるといっても、悩みどころはたくさんあります。↗
けれど逆に言えば、そうして悩んだ末に仕立て上がった着物は、「自分だけの着物」ということにもなりますね。
そんな白生地の勉強をしていただいた後で、並んでいる色々な他の反物も出してみました。
織の着物、夏の着物、名古屋帯に半幅帯・・・
普段なかなか反物を手に取って広げてみる・・・ということは出来ませんから、たくさん勉強していただけたと思います。
生徒さんが、色々みていた半幅帯の中から、博多の小袋帯を一つ見つけ出されました。
こちらで授業しているときから「博多の小袋帯が欲しいんです~」
とおっしゃっていました。
手に取られたのは、あまり目にしないココア色の博多・小袋帯。
黒色より優しい感じで、一目で気に入られたようでした。
もちろんその場で購入も出来ますので、直ぐにお買い上げに。
勉強に行ったついでにお気に入りの帯も見つけて、
大満足の一日になったようでした。
とっても暑かったけど、一日着物でよく頑張りました!